2011年04月21日
コメントにつきまして
2011年04月14日
原子力考察 vol.10(放射線)
放射線は、放射性物質が崩壊する際に放出されます。
半減期(長い)⇔放射線は弱い⇔影響は長期間
半減期(短い)⇔放射線は強い⇔影響は短時間
のような関係になります。
注)半減期(長い)=単位時間あたりに崩壊する原子数が少ない=放射線を
放出する割合が少ないのであって、一概には放射線が弱いのではありません。
核種によって、放出するエネルギー量に差異があります。
また放射線の種類によっても影響は異なり、
放射線の影響力係数
α線>β線>γ線 (α線はβ・γ線の約20倍程度)
放射線の透過力
α線<β線<γ線
のような関係があります。健康被害を考える上で、どの放射線の影響が
大きいかは被害が懸念される身体的部位や、内部被曝・外部被曝なのか
によって評価が分かれます。
半減期(長い)⇔放射線は弱い⇔影響は長期間
半減期(短い)⇔放射線は強い⇔影響は短時間
のような関係になります。
注)半減期(長い)=単位時間あたりに崩壊する原子数が少ない=放射線を
放出する割合が少ないのであって、一概には放射線が弱いのではありません。
核種によって、放出するエネルギー量に差異があります。
また放射線の種類によっても影響は異なり、
放射線の影響力係数
α線>β線>γ線 (α線はβ・γ線の約20倍程度)
放射線の透過力
α線<β線<γ線
のような関係があります。健康被害を考える上で、どの放射線の影響が
大きいかは被害が懸念される身体的部位や、内部被曝・外部被曝なのか
によって評価が分かれます。
2011年04月13日
原子力考察 vol.9(半減期)
ヨウ素131の半減期は約8日ということは、度重なる報道でみなさん覚えて
しまったと思います。
前回の放射性同位体が不安定のため、崩壊していくことを説明しましたので、
崩壊の過程を説明します。
しまったと思います。
前回の放射性同位体が不安定のため、崩壊していくことを説明しましたので、
崩壊の過程を説明します。
2011年04月12日
原子力考察 vol.8(放射性物質)
放射能・放射性物質・放射線の違いは、ある程度認知されてきていますが
軽く触れます。
人体に害を及ぼすのは「放射線」であり、放射線を出す能力を「放射能」、
放射能を持つ物質が「放射性物質」です。
軽く触れます。
人体に害を及ぼすのは「放射線」であり、放射線を出す能力を「放射能」、
放射能を持つ物質が「放射性物質」です。
2011年04月12日
原子力考察 vol.7(メルトダウン)
炉心溶融=メルトダウンとは、原子力発電所で使用される原子炉の炉心にある
核燃料が過熱し、燃料集合体または炉心構造物が融解、破損することを指す
原子力事故。最悪の場合は原子炉圧力容器や原子炉格納容器、原子炉その
ものが破損され、放射性物質が周囲に拡散することも想定される。
現段階で発表では、1号機~3号機で燃料棒が30%~70%損傷しているとの事。
なるべくイメージを悪くならないように、言葉遊びをしていますが、メルトダウン
しているのは間違いないようです。
核燃料が過熱し、燃料集合体または炉心構造物が融解、破損することを指す
原子力事故。最悪の場合は原子炉圧力容器や原子炉格納容器、原子炉その
ものが破損され、放射性物質が周囲に拡散することも想定される。
現段階で発表では、1号機~3号機で燃料棒が30%~70%損傷しているとの事。
なるべくイメージを悪くならないように、言葉遊びをしていますが、メルトダウン
しているのは間違いないようです。
2011年04月11日
原子力考察 vol.6(臨界停止)
原子力発電において、発電中は制御された核分裂反応が常時起きています。
これが臨界です。
今回の事故では、地震発生後に制御棒が作動し停止したと報道されています。
制御棒は、燃料棒の間に配置することにより核分裂反応の際に発生する中性子
を吸収し臨界を停止する機能があります。
これが臨界です。
今回の事故では、地震発生後に制御棒が作動し停止したと報道されています。
制御棒は、燃料棒の間に配置することにより核分裂反応の際に発生する中性子
を吸収し臨界を停止する機能があります。
2011年04月11日
原子力考察 vol.5(核分裂生成物)
核分裂反応によって、生じる物質が核分裂生成物と定義されます。いま報道で
目にする、ヨウ素131、セシウム137などはこれに該当します。
核分裂生成物がどの核種になるかはある確率で決まる。この確率を収率と
言います。ウラン235の収率でいえば、
ヨウ素131は 2.83%
セシウム137は 6.09%
となります。この2種の合計は約9.0%であり、他にも多数の放射能物質は存在
しています。
目にする、ヨウ素131、セシウム137などはこれに該当します。
核分裂生成物がどの核種になるかはある確率で決まる。この確率を収率と
言います。ウラン235の収率でいえば、
ヨウ素131は 2.83%
セシウム137は 6.09%
となります。この2種の合計は約9.0%であり、他にも多数の放射能物質は存在
しています。
2011年04月10日
原子力考察 vol.4(核分裂連鎖反応)
連鎖反応とは、平均して1回以上の核分裂反応が別の核分裂反応を引き起こし、
単位時間当たりの反応回数が一定もしくは指数関数的に増加する状態である。
連鎖反応は十分に制御された状態でエネルギー源として用いることによって
原子力発電は成り立ちます。
単位時間当たりの反応回数が一定もしくは指数関数的に増加する状態である。
連鎖反応は十分に制御された状態でエネルギー源として用いることによって
原子力発電は成り立ちます。
2011年04月09日
原子力考察 vol.3(核分裂反応)
核分裂反応とは、不安定核(重い原子核や陽子過剰核、中性子過剰核など)が
分裂してより軽い元素を二つ以上作る反応のことです。
不安定核は主に次の3つの過程を経て別の原子核に変わる。
1.電子もしくは陽電子を放出して僅かに軽い核になる。
2.He核(アルファ粒子)を放出して少し軽い核になる。
3.He核より重い大きな核(重荷電粒子線)を一つ以上放出してかなり軽い核になる。
このうち 1, 2 は一般には原子核崩壊(それぞれベータ崩壊、アルファ崩壊)といい、
この核崩壊を起こす原子核は放射線を出す能力を持つ(放射能)。原子核分裂と
いうと 2, 3 になるが、一般的には 3 の事を指す事が多い。
核分裂性物質の原子核が中性子を吸収すると、一定の割合で3の過程で核分裂を
起こし、合わせて中性子を放出する。この中性子が別の核分裂性物質の原子核に
吸収されれば連鎖反応が起こる。また、この崩壊過程は発熱反応である。この連鎖
反応と発熱反応の性質を利用して一度に大量の熱を生成する事が出来る。これが
原子力発電の基本原理です。
分裂してより軽い元素を二つ以上作る反応のことです。
不安定核は主に次の3つの過程を経て別の原子核に変わる。
1.電子もしくは陽電子を放出して僅かに軽い核になる。
2.He核(アルファ粒子)を放出して少し軽い核になる。
3.He核より重い大きな核(重荷電粒子線)を一つ以上放出してかなり軽い核になる。
このうち 1, 2 は一般には原子核崩壊(それぞれベータ崩壊、アルファ崩壊)といい、
この核崩壊を起こす原子核は放射線を出す能力を持つ(放射能)。原子核分裂と
いうと 2, 3 になるが、一般的には 3 の事を指す事が多い。
核分裂性物質の原子核が中性子を吸収すると、一定の割合で3の過程で核分裂を
起こし、合わせて中性子を放出する。この中性子が別の核分裂性物質の原子核に
吸収されれば連鎖反応が起こる。また、この崩壊過程は発熱反応である。この連鎖
反応と発熱反応の性質を利用して一度に大量の熱を生成する事が出来る。これが
原子力発電の基本原理です。
2011年04月09日
原子力考察 vol.2(原子)
原子力では核分裂反応をエネルギーとして、水蒸気を発生させ、蒸気タービンを
回して発電しています。
核分裂反応について、説明する前に原子について説明します。
回して発電しています。
核分裂反応について、説明する前に原子について説明します。
2011年04月09日
原子力考察 vol.1(発電のしくみ)
福島原発事故について、報道の有り様に大変疑問を感じています。
今後自分なりに理解を深め、どのように個人レベルで対応していけるか
考えようと思っています。原子力考察のカテゴリーに分類される記事は
あくまで私個人のメモとしてまとめるためです。
専門家ではありませんので、内容に関しては保障するものではありません。
今後自分なりに理解を深め、どのように個人レベルで対応していけるか
考えようと思っています。原子力考察のカテゴリーに分類される記事は
あくまで私個人のメモとしてまとめるためです。
専門家ではありませんので、内容に関しては保障するものではありません。